逆行が目立つ時は、プロセスと静かに向き合おう
目次
10月の宙は、金星と火星、土星を加えた水のグランドトリンから始まります。天秤座で起こる日蝕は、本音を話し合える間柄であっても、親しき仲にも礼儀ありといった距離を再認識して、調整していくことに目が向きそうです。
この投稿では、新月や満月に向かっての過ごし方のヒントや、サビアンシンボルの意味、日本とアメリカ西海岸の星の運行表ダウンロードなどをご覧いただけます。
10月の天体の主な動き
3日 天秤座で新月、金環日食
９日 木星が逆行へ
12日 冥王星が順行へ
14日 水星が蠍座へ
17日 牡羊座で満月
18日 金星が射手座へ
23日 太陽が蠍座へ
今月3日に金環日食が起こり、12日になって冥王星は順行へ。後戻りすることなく水瓶座へと進んでいきます。ただし土星、天王星、海王星に加えて、木星も逆行となり、来年2月まで続きます。
逆行中の天体は、自分自身と対峙するのに適した時だと言われます。魚座土星は「過去を赦し、縛りから解放するには？」魚座海王星は「夢が実現できると信じるには？」牡牛座天王星は「あなたの能力を新しい視点から見るには？」双子座木星は「現代技術を軽やかに楽しむには？」といった事柄から、前向きな取り組みかたに気づかせてくれそうですね
早見表ダウンロード
日本標準時版（JST）と太平洋夏時間版（PDT）をダウンロードしていただけます。
星の動きの早見表の後に、今月はどのように生かしたら良いか、掲載しています。
仕事、人間関係、自分自身との向き合い方など、星の動きから日々の整え方に活用ください。
日本標準時（JST）：日本版
太平洋夏時間時（PDT）:アメリカ西海岸版
Thanks for creating the data ♡Yurika
天秤座で起こる日蝕の特徴とは
天秤座の新月で起こる日蝕は、太平洋のイースター諸島やチリやアルゼンチンの南部で見ることが出来ます。これは月の遠地点側で起こるので「金環日食」となります。
月の遠地点を、占星術ではブラックムーン/リリスと呼び、隠された感情と関わる計算上のポイントとして知られています。
この天秤座の遠地点にある月は、太陽（父）月（母）地球（子）という三位一体の視点で見たとき、母と子の距離が遠い、いわゆる母の気持ちが子に伝わるまでに時間がかかってしまうわけです。その思いは空中分解してしまい、実感が得られない状態にもなりやすいでしょう。
金環日食は、最大食の継続時間が7分25秒ほどあったそうで、見ることができた国々には今後の政治や経済に大きな影響を与えていく可能性があります。
チリやアルゼンチンといった南米諸国では、深刻な移民問題を抱えて、家族が国を隔て離れてしまったり、経済への懸念に加えて、現代で大きく取り上げられている事柄を抱えている地域でもあるわけですね。アメリカ合衆国では、連日のようにメキシコより国境を越えてくる移民問題を、報道で取り上げています。
次に、個人的にはどのようなテーマを投げかけているのだろうかと、日蝕の特徴をホロスコープで見ていきましょう。
12星座を意識の成長ステップの段階において、天秤座は他者との関わりかたをはじめとする、自分を取り巻く世界と調和関係です。私たちが他者と繋がろうとするとき、どのようにバランスを取り、調和的なあり方を作ることができるか、時間をかけながら問いかける機会を与えるでしょう。
ここに火星や水星が加わるため、言葉をはじめとするコミュニケーションのあり方に目を向けていくことで、感情に左右されず、客観的にとらえることに働きかけます。もしあなたが、言葉を発するときに、気分によって変化していたなら、修正していく必要性が出てきます。
新月のサビアンシンボルは、天秤座11度 “A professor peering over his glasses”
「メガネ越しに覗く教授」
「教授」は、大きな講義室で一方的に話をするのではなく、その人が何に興味を持ち、知りたい望んでいるのか、その空気を読みながら、適切なタイミングで一人一人に伝えます。
天秤座は、同じ風の星座の水瓶座のような「一人対他勢」ではなく「一人対一人」ずつの他者との関わり。
このシンボルでは、情熱を感じることや、自分が好きなこと、といった個人的な主観で人に伝えるのではなく「メガネをかけている」ように見落とすことなく、クリアな見方を伝えているかのよう。
もし、色のついているメガネで物事を見ていたり、思い込みで物事を見てしまう癖があったかな？と思うなら、この日蝕の流れとともに、視点の変化を意識づけていきましょう。
成熟した大人的反応力を育てたい、牡羊座満月
18日の牡羊座満月は、ホロスコープ上に現れた10天体のうち、太陽、月、金星、火星、木星、天王星、海王星、冥王星が、各星座20度以降で形成されているのが特徴です。
金星と火星と海王星の水星座のグランドトリンに、牡羊座満月に蟹座の火星が関わります。
人との関わり方を見たとき、相手の状況を考えずにグイグイ距離を縮めようとしていたり、相手の時間を奪うこと、すなわち干渉しすぎたり、やりすぎ感はないか、今までのプロセスを振り返ってみましょう。感情の波に飲み込まれたり、一喜一憂することが増えると、エネルギーが消耗しやすくなります。
大人的な視点を持ち、心にゆとりがある状況で周囲と関わることができれば、この秋はグッと精神面でも成長できそうです。
移り変わる季節のように、関わり方も時間の経過で変わっていくことに気づくことが出来たら、出会いや別れに戸惑うことなく、息をするように自然なものとして展開していくでしょう。
満月のサビアンシンボルは、
牡羊座25度 “A double promise”
「二重の約束」
人それぞれが持つ、多様的な個性を楽しむことが出来るなら、自分の取り巻く世界は大きく変わっていきます。あなたのエネルギーの大きさに沿って、人生が展開し始めます。
スピリチュアルな面でも、物質的な面でも、あなたの魂が本当に必要としているものなら、エネルギーの大きさに従って循環してやってきます。
牡羊座はシンプルなサインです。あれこれ戦略を練るよりも、正直な気持ちでストレートに取り組んだほうが、結果は良いものだと実感していくでしょう。
この時の太陽のサビアンシンボルは、
天秤座25度 “Information in the symbol of an Autumn leaf”
「紅葉のシンボルの情報」
秋になると、葉っぱが緑から赤、黄色に変わるように、多角的に物事を考察していくシンボルです。
風の星座では、つい思考が優先しがちですが、このサビアンシンボルが伝えるのは、紅葉の模様に自然界の情報を読み取るような、深い「観察力」「共感力」季節を読み取る「体感力」だったりします。
人としてバランスが取れているのは「思考」「感情」「感覚」が調和していればこそ、というのが天秤座の目指すもの。眠っていたハーモナイズさせる力に気づいたとき、人々と分かち合う準備が整ったかのように、内側から変容していきます。
自然に生きていると、自分という器に沿って変化がやってくることに気づきます。その兆候を見過ごさず、生まれ変わるように、過去の衣を脱ぎ捨てていきましょう。
いよいよ来月は、水瓶座へと冥王星が約250年ぶりに入る、占星術的ビッグイベントを迎えます。
アメリカ合衆国建国248年を迎える時の大統領選挙は、人々に強い印象と影響を与えていくでしょう。
冥王星の公転周期248年とピッタリ沿ったアメリカ合衆国は、冥王星回帰を迎えました。そして時代は、2042年まで続く水瓶座冥王星時代へと突入します。
これから世界のリーダーとしてどうなっていくのか、世紀のイベントに直面する現代人として好奇心がかき立てられます。
知識、テクノロジーといった、日々増え続けている膨大な情報に驚きを隠せない私たちの急激な生活の変化の中で、変化を恐れず、過去にこだわることなく、水瓶座が強調される時代の「心がとらわれていない自由」を楽しみたいものですね。
スタディクラスのお知らせ
基本的に第３木曜日に開催、星よみのレベルアップ、視野を広げるためのスタディクラスのご案内です。
11/21(木)は『11/21冥王星水瓶座時代に強められる結婚や恋愛、人間関係とは』となります。
冥王星が水瓶座に入ることで、独立心を促し、アイデンティティに変容をもたらす冥王星。今までなかった仕事が新たに生まれてくるなど、自由のあり方に問いかけていきます。占星術を実践する一人として、この時代の中で、私という個性をどう活かしていくか、2042年まで続く冥王星水瓶座の時代に触れていきましょう。
どなたでも歓迎いたします。ご参加希望の方は画像をクリックしてチケットを購入くださいね。
お気軽に、下記よりお問い合わせください。
Illustrator♡YachiYuna
