現代人のライフスタイルを応援!調べ方や活用法
アストロマップとは何?活用したらどうなるの?など、海外移住、仕事、結婚と、私の人生に大きな変化を与える機会になったロケーショナル占星術のことを、お話ししていきますね。
アストロマップとは
アストロマップは、「あなたがどんな環境で力を発揮しやすいか」を地図上で可視化するチャートです。
占星術では古くから「ロケーショナル占星術」として研究されてきたもの。それは、あなたの意思と行動があってこそ活きる、環境設計のヒント集ともいえるでしょう。
振り返ると、特定の土地に出向いたとき
「なぜかここに来ると、いつも気分が良くなる」
「創造性が湧いてくる」
「良い出会いが続く」
など、感じた経験はありませんか。
アストロマップは、その感覚を再現しやすい条件を見つける手がかりになります。
大がかりな移住だけが答えではありません。いつもの道順や行き先、過ごす時間帯を少し変える_____そんな小さな選択でも、心持ちやパフォーマンスは穏やかに整っていきます。
大切なのは、星が理想の場所を決めるのではなく、目的に沿って、あなたが環境要因を選び取ること。
暮らしの場でも旅先でも、取り入れたい要素を見極め、あなた自身の手で設計していくための『思考のツール』として使ってみること、おすすめします。
アストロマップを調べ、使うことは誰でも可能?
たとえば、日帰りできる海沿いの街に惹かれているのに、行くきっかけがなかったとします。
アストロマップで調べたら、惹かれた場所には「水星(コミュニケーションの星)が強調されている」とします。それに気付いたなら「あなたの意志 」×「 場所」×「 タイミング 」を繋げてみるわけです。
「じゃあ、休日はあの街のカフェでのんびり過ごしてみようかな」
「興味があるワークショップを探して、参加してみよう」
など、行動計画に落とし込むことができます。
結果として、会話の機会や情報接点が増え、アイデアの種が育ちやすくなる可能性があります。
それは『行くと叶う』ではなく、『行くからこそ芽が出やすい条件を整える』という考え方です。
日々がマンネリ化していると思うなら、アストロマップは行動の質にスパイスを足す視点をくれるでしょう。
夢や目的に向けて一歩を選び取る人を応援してくれる…いわば自己理解と環境デザインを支えるフレームワークなのです。
また、アストロマップは、世界を飛び回る人だけのものではありません。
自宅の過ごし方、通勤ルート、よく行く街など、身近な動線にも応用できます。
「日本にラインが通っていない」
「旅行に行かないから関係ない」
もし、このように感じるなら、アストロマップの扉を開けたばかりなのに、閉めてしまうなんてもったいない。
・ラインの許容範囲を広げて、効きやすいゾーンを再検証してみる
・パラングループをチェックする
・近場の行き先をチェックする
・時間のタイミングを測り、最適化する
マップを扱う技術が、多少必要になりますが、このような方法を試すことで、マップの面白さを掘り下げることができます。
ただし、アストロマップは誕生出生図や始まりのホロスコープによって作成されるため、残念ながら生まれた時間が不明の場合は、マップを作ることができません。
出生時間がわからないなら、じぶんのことはひとまず横におき、マップを活用できる状態にある人たちに、マップの面白さを伝えてあげる、勇気づけてあげていく側にいることをおすすめしたいと思います。
自分で作ってみたい方にはAstroClick®を使って、無料で作成できる方法をお伝えしているので、ご覧ください。
基本となるロケーショナル占星術
この魅力的なアストロマップのベースとなるものは、「ロケーショナル占星術」と呼ばれる、古くから実践されてきた方法です。
天体の動きを未来予測しながら、天体がもたらす影響は地球上のどこで起こるのだろう?と、先人たちは国家のできごとを予測して備える方法として、使用してきたと言われています。
誕生やスタートしたタイミングをもとにして、天体の今後の動き、惑星の見える方位、日蝕の影響などをとりいれて検証していくわけです。
パーソナルコンピューターの普及とともに、現代の占星術家たちは、ロケーションの再配置という概念をもとに、さまざまな選定方法に取り組み、占星術ソフトやアプリに導入してきました。とくに現代では、アストロマップといえば、「Astro*Carto*Graphy」を指すことが多いでしょう。
1970年代にアメリカの占星術師ジム・ルイスによって考案され、マイケル・アーワインが占星術ソフト作成を手掛け、加速するインターネットの時代とともに、さまざまな占星術ソフトへと応用されていきました。
占星術では、天体の影響がパワフルに介入するポイントとして、天の地平線と黄道の交差するポイントと、子午線と黄道が交差するポイントを特別な感受点とみています。
たとえば太陽がASCというポイントに位置していれば、日の出とともに生まれたことを表し、人生で太陽のように勢いがあり輝ける人であると読んでいきます。夜明けとともに東から現われる太陽は、神々しくて力強い印象を与えるでしょう。このように天体の強い影響の元でうまれたことを擬似体験できるのが、ラインが通過している場所です。同じ時間帯でも、ある都市ではサンライズかもしれないし、別の都市ではサンセットを迎えているというように、地域によって受け取る印象が変わっていきます。
このテクニックを通じて、私たちは移動したり、旅行したり、自分自身のもつ潜在力に働きかけるよう最適な場所を見つけることができるのです。
意志×場所×タイミング、行動が生む相乗効果
傾向として、こんな変化が観察されやすいという例を挙げてみました。
・金星ラインを活用すると、美・人間関係・楽しさに注意が向き、身だしなみや趣味の共有、交流の場づくりが自然と増える。結果として出会いや、信頼関係の深まりが起きやすくなる。
・水星ラインを活用すると、留学の目的を果たす、インターンや就職を成功させるなど、スキルが上がり技能を発揮しやすくなる。結果、学業や技能習得に取り組むため、できる人の印象が強まる。
・太陽ラインを活用すると、自信があふれてくる、発言力が向上する、リーダーシップが増える。結果として認知・可視性が高まりやすい。
さらに他の天体ラインの意味を知りたい方には、「惑星ラインが表す意味とは」の記事が参考の一つになれば幸いです。
お気に入りの場所にどのような天体が通過しているのか、占星術のしくみをご存知の方なら、とっても気になるところですよね。
アストロマップを活用するときにいちばん大切なのは、これからの人生で何を育てたいのか?その小さな芽を自分の内側に置いておくことだと感じています。
だから、まだ輪郭が曖昧でも大丈夫。その芽を手がかりに、いま縁を感じる土地や惹かれる場所が見えてきたら、各ラインの多面的なテーマと対話しながら、自分に合う関わり方を少しずつ試していきましょう。
否定より観察を、期待の固定より仮説と検証を(笑)
たとえば、物事の進みがゆっくりに感じられる土星ラインの地域に一時的に身を置くことになっても、それを「ツイていない」と結論づける必要はありません。
規律づくりや基礎の積み上げに時間を配分するほど、後から効いてくる成果が増えていきます。
星が「何かをしてくれる」というより、あなたの選択と働きかけが、土星の象徴する成熟のペースに寄り添っていく、そんなイメージです。
長い目で見れば、「あの時期に土台が整った」と振り返る方は少なくありません。
生まれた街で暮らす人も、進学や仕事で拠点を移した人も、留学・国際結婚・移住・ノマドとして世界とつながる人も。アストロマップは、それぞれの目的やリズムに合わせて、潜在力を引き出す環境設計の手がかりになります。
星は道筋を示し、舵を切るのはあなた。
状況や気持ちに合わせて、無理のないところから取り入れてみてください。
アストロマップの個人鑑定しています。
アストロカートグラフィー(A*C*G*)CONTINUUM 認定占星術家、Miray Sawa
2025/8/9記事アップデート
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