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魂の故郷のような、パンサーメドーズ
カリフォルニア州の聖なる場所、マウントシャスタでぜひとも訪れてほしいのが、高山植物が咲き誇るパンサーメドウズと、バーニーフラット。
「魂の故郷」と呼ばれるのに相応しい、天国を感じさせるような美しい草原の中で、マウントシャスタが見渡せます。
シャスタの中腹にあり、7月〜10月頃以外は閉鎖されているので、直接駐車場まではいけませんが、山開き後は、トレイルヘッドの駐車場を使えます。
ネイティブアメリカンの中でも、ウィンツ族が崇めてきた聖なる泉があり、このパンサーメドウズの草原地帯や聖なる泉までは、駐車場から徒歩20分ほどで行くことが出来ます。
標高2400mにある、シャスタ山の草原エリア
マウントシャスタは標高4321.8m。
富士山が3778m、ハワイのマウナケアは4205mなので、それよりも高いのですね。
マウントシャスタの中腹にあるパンサーメドウズは標高2400m、バーニーフラットは標高2100mほど。日本でたとえると、富士山の五合目あたりになります。
標高をあらためて確認すると、人によっては、いきなり山に上がるのは体に負担をかける…と思われる方もいるかもしれません。
ただ、シャスタタウンや近郊のマクラウドの街は、標高1000mほどにあるため、ここで一泊してから翌日山に登れば、あまり気にならないのでは?というのが、個人的な感想です。日本のように、東京の平均標高22mから富士山の五合目2400mへと、いきなりその高さに行くわけではないのです。
2024年9月に開催したリトリートでは、2歳の赤ちゃんと参加した方がいたので、それぞれの場所の標高について過去の例を調べたのですが、関連する記事を見つけられなかったので、記録として残そうという目的もあって、このブログを書いています。
赤ちゃん連れの方、わんこ連れの方、個人としての主観ではありますが、参考になさってくださいね。
聖なる泉までの道のり|シャスタタウンからの行き方
シャスタタウンから、山までの道は狭くもなく、快適な道路です。
パンサーメドウズ・トレイルヘッドまでは、30分ほどのドライブです。
車窓から山の表情を楽しみながら、ドライブできます。
途中、地元でドラゴンの吐息と呼ばれている、片面だけ苔が生えている神秘的な樹木を眺めるのも楽しみの一つ。
2024年の8月、下見に行った時は雪が降った後だったからか、パンサーメドウズにも雪が残っています。
ナショナルフォレストの案内板には「泉の水に触れないこと」「草原を踏まないこと」「火を使わないこと」などの注意が書かれていますね。行き交う方々、皆さん守っていました。
歩く時は、石の上か、トレイルの道から外れないようにします。
雪が積もっていない時は、この石を目印に歩いていきます。わんこ連れの方も、コースから外れないようにしましょう。
岩と土が続く道から、草原が現れます。
泉が湧いているところ以外は、ゴツゴツした岩が多いのですが、このパンサーメドウズだけは、草原となっていて、黄色やオレンジ、紫色などの小さな花を咲かせる高山植物が自生しています。
この生態を傷つけないよう、草原を踏まないように、草原の周りの道を歩いて向かいます。泉の場所がわからない方は、Googleマップを拡大すれば出てきます。
参加者の皆さん、穏やかで平和に満ちた空間を、それぞれが楽しんでいらっしゃいました。
聖なる泉の音、浄化されていくようで癒されますね。
パンサーメドウズの伝承とは
パンサーメドウズは、神智学で知られるマスター、セントジャーメインが出現したと囁かれているところです。
このセントジャーメインは、歴史上において、ヨーロッパではサンジェルマン伯爵として、フランス革命にも関与したと言われ、錬金術師、芸術家、科学者、音楽家、と様々な顔を持つ人物として知られています。
神智学では、宇宙からやってきているレイ(光線)のうち、儀式と変容に関わる第7光線と関わり、そのバイオレット色の光線は、過去のしがらみを焼き尽くし、人々の変容や移行を促すと伝承されてきました。
セントジャーメインが放つエナジーと共鳴する「紫」は色のスペクトルの中でも、紫外線へと繋がる短い波長の領域として、「移り変わり」「変容」といった意味が強調されていきます。
シャスタタウンに行くと、ソウルコネクションやクリスタルトーンズといった、スピリチュアル・ヒーリング系のショップでは、セントジャーメインの絵が飾られていたり、お店自体が、ラベンダー色だったりするので、この神秘的な存在の影響も感じることができますよ。
バーニーフラッドはシャスタ山への玄関口
バーニーフラットは、パンサーメドウズから5分ほど車で降りた場所にあり、ここにはトイレもあります。
パンサーメドウズには、山開きをしている間しか行けませんが、ここからは歩いて登山することが出来ます。
トレイルの案内板
シャスタ山がを背景に草原が続き、心地よい風が流れる人気の場所です。ハイキングの登山口としても知られています。パンサーメドウズ同様、マウントシャスタが近くに感じられる場所です。
この草原の中でワークショップをしたりする方もいるようで、お花が添えられていたりする光景も見られました。
最後に……
リトリートでは、山の天候はじめ、いろんなハプニングも起こってきます。そんな時でも今回のリトリートでは、シャスタの地元の皆さまにサポートをいただきながら、無理のないスケジュールで進めることが出来ました。
赤ちゃん連れのご家族とは、話し合いの上、日本国外のリトリートで2歳児ということもあり、パンサーメドウズに行くことは控えられました。
皆さんをパンサーメドウズとバーニーフラットにお連れしている時、ママさんと赤ちゃんは宿に滞在していただき、後ほどサクラメントヘッドリバーで合流することになりました。しかし、はるばる日本から来たのに、パンサーメドウズにいけないのは残念……ということで、最終日のスケジュールを調整して、今度はおばあさまが、赤ちゃんと一緒に宿に残り、ママさんは、もう一度行きたいと話された希望者の方と一緒に、早朝出発してパンサーメドウズへと、お連れすることになりました。
またカリフォルニア州では、乳幼児を車に乗せるときは、後ろ向きのベビーシートの装着が義務付けられています。乳幼児連れの方は、タクシーやレンタカーを使う場合、チャイルドカーシートの準備など大変かと思いますが、前もって準備をしてストレスにならない旅にしたいものですね。
あと、ペットを連れていく方も、体の大きな子は標高が高くても大丈夫だと思いますが、お鼻の短いフレンチブルドックやチワワなどの小さな子、月齢の低い子犬や老犬など、体に負担をかけるかもしれませんので、その子の体調に合わせながら、山に登るかどうかは判断しましょう。