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別世界の入り口のようなプルートの洞窟
19万年前の噴火の時にできたと言われる、プルートケイブ(Pluto’s Cave)
Pluto’s Cave Trail Headは、シャスタから北上したウィードの街からさらに97号線をへと進んだところにあります。
ローマ神話では冥府と地底の神であるプルートから名付けられた洞窟。プルートは1930年に発見された準惑星の名前でもおなじみでしょう。
この場所を、「地底国」「別次元」の入り口と信じている人もいるそうで、シャスタでは冒険や探検が好きな人たちからは注目されてきた場所となっています。
プルートケイブの場所、シャスタタウンからの行き方
シャスタタウンからは30〜40分ほどで行くことができるプルートケイブ。北側から眺めるマウントシャスタも、また違った表情となり、ドライブを楽しめます。
Googleマップでは、Pluto’s Cave Trail Headで検索しましょう。
97号線を進みながら「Pluto’s Cave」と書かれている、小さな看板を見落とさず、舗装されていない道に入っていきます。
タイヤが大丈夫かなと気になるほど、でこぼこ道を進んでいきます。気になる方は四輪駆動車がいいかもしれません。
到着です!この案内板の近くに車を停車させましょう。案内板を正面に見て、右側から入っていきます。
10分少し、舗装されていない溶岩が多い道には、ジュニパーベリーやセージといった野草の香りが強く漂っていて、パンサーメドウズやハートレイクへの道とはまた異なる、個人的には濃く深みある印象を楽しむことができるでしょう。
ケイブへとここから降りていきます。
道を降りると左右に分かれていますが、左側はコウモリが多く、光の洞窟とは異なるので、右側を選択して進んでいきます。
プルートケイブまでの入り口の前に、短いトンネルのような場所を潜り抜けます。
リトリートの時は、雨が降っていました。そのまま進んでいくと、光が差し込む洞窟の入り口に到着です
探検の入り口に着いたら、ヘッドライトを点灯させることをおすすめします。
持ち物はバックパックやナップサックにして、両手はできるだけ何も持たずに進む方が安全でしょう。
最初は大きな岩場が多いので、足元に気をつけて、ゆっくり進みましょう。5分ほど進むと、画像のように奥に砂場が現れます。砂場を超えていくと、到着です。
リトリートを行った時は、いろんなグループが訪れていました。
雨の日でも、洞窟の中まで進むと明るいです。
晴れていると、光が強烈に洞窟へ差し込むので、とても美しいです(2024年8月末撮影)
アメリカらしい、落書きが気になりますね。洞窟にはカメラが設置してあるので、落書きは厳禁ですよ。
移行や変容の象徴。プルートケイブ
ネイティブアメリカンの人々は、このプルートケイブで儀式や出産を行なっていたと言われています。
「死」「誕生」まさに冥府の神、プルートが示す事柄がここで行われていたわけですね。
ここは、また地球にとっての子宮でもあると言われていたようで、暗闇を越えるとそこには光があることを
体感できる場所となっています。
セドナの子宮の洞窟とはまた違う印象がある、シャスタのプルートケイブ。闇から光へと、恐れを手放して再誕生を応援してくれるような、静かで深みのある空間です。
2024年11月に、プルートと呼ばれる、準惑星の冥王星が水瓶座へと移ります。これは実に250年ぶり。
アメリカ合衆国も、独立から248年を迎えます。冥王星が公転周期一循環を迎えるのとほぼ同じとなり、この場所を訪れる人々の「リバース」への期待を一層かき立ててくれるのかもしれませんね。